こんにちは、ACシステムです。
先日は年に１回あるかないかのご依頼。傾いた室内機の修理作業を紹介します。
クリーニングでやっちまった
エアコンクリーニングをハウスクリーニング業者に依頼したら、室内機が傾いた！とのことでの修理依頼でした（エアコンを設置したのは他業者です）。
配管が室内機右後ろ抜きということで配管にギリギリ支えられ、かろうじで背板の下部のビスは抜けていないため、最悪の事態（落下）は避けられています。
室内機はねじ込み式のボードアンカーで設置されていました。壁内で傘のように開く傘式ボードアンカーよりははるかの強度は劣るので使用は推奨されていません。傘式ボードアンカーはねじ込み式より高価なので今だにねじ込み式しか使わない業者も多いですね。ひどい業者だとビスだけを40本くらい石膏ボードに打っているケースもあります。
今回はクリーニング時のビス（ボードアンカー）抜けということで、ねじ込み式のボードアンカーしか使わずに設置した業者も悪いですが、クリーニング業者に非がないのかというと必ずしもそうは判断できないので難しいところです。こういうことが起きるとよくクリーニング業者は「設置の仕方が悪い」と言い、設置業者は「クリーニングで強く力をかけたのが悪い」と言います。お客さんも大変です。
今回は設置業者がわからない？連絡がつかない？とのことでとりあえず当社へのご相談でした。クリーニング業者は「設置の仕方が悪い」の一点張りで保証してくれなかったそうです。
これほど傾いた室内機を戻すためには、
ポンプダウンして配管を取り外し、
→背板を傘式ボードアンカーで強固に再固定
→エアコン、配管をつなぎ直す
→真空引き
という作業になります。
室内機が完全に落下とかになると配管が折れてしまったりすることもあるので配管交換が必要なこともありますが、今回は配管は無事です。
（修理後の写真撮り忘れました）
最近の多機能エアコンは15kg以上あるものも多いですし20kgあるものもあります。そんなのが壁から落下してきたらかなりの恐怖ですね。落下リスク高まるばかりです。しかもそのデザインも前面に負荷がかかる形のものも多いので実際の重量以上の負荷が壁にはかかっています。エアコン製造メーカーも足し算足し算の発想でどんどん室内機も重たくなっていますがもう少し考えてもらいたいものですね。
強度的に重量のあるエアコンは取り付けできない現場だってたくさんありますよ・・・
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