エアコンは能力によって使用する冷媒配管が違います

エアコンの能力と冷媒配管について

冷媒配管とは

冷媒配管とは室内機と室外機間で冷媒ガスを循環させるための銅製の配管であり、人間で言えば血管みたいなものです。「冷媒配管」「配管」「冷媒管」などと職人さんによって呼び方は若干異なりますが、多くの場合「配管」と呼ばれると思います。ここでも配管と呼びことにします。

エアコンの配管

エアコンの能力によって使用する配管は違う

太さの違い

エアコンは能力が大きくなるとその分多くの冷媒ガスを流す必要があるので配管も太くなります。

ルームエアコンであれば能力5.6kw以下は2分3分配管、6.3kw以上は2分4分配管を使用します。なお機種によっては5.6kwエアコンでも2分4分配管仕様のエアコンも稀にあります(アイリスオーヤマ製など)。※「分」というのは尺貫法(尺や寸など)での単位です。

配管は必ず2本1組になっており、2分3分配管であれば太さ2分の配管と太さ3分の配管がペアになっているという意味です。

金額の違い

配管が太くなれば当然のことながら使用する原料(銅)も増えるので価格が上がります。例えば2分4分配管であれば概ね2分3分配管の1.6〜1.8倍の金額になります(材料屋からの仕入れ値)。そのため、5.6kw以下(2分3分仕様)のエアコンの取り付け工事費と6.3kw以上のエアコン取り付け工事費には差があります。

料金相場として2分3分配管が2000円〜3000円/m、2分4分配管が3000円〜5000円/mと設定している業者が多いと思います。もちろんこの価格には配管加工(フレア加工)等の技術料も含まれています。大きな会社またはその下請け業者では配管の単価も比較的高いことが多いのでエアコン設置や移設工事を依頼する際には事前に配管の単価については確認しておいたほうがいいです。取り付け(移設含む)では現地状況によって配管延長などで追加費用がかかることもあるので、状況によっては現地にて数千〜数万円の追加費用を請求されてしまうといったことがあります。

まとめ

5.6kw以下と6.3kw以上のルームエアコンでは使用する配管の太さが変わり、材料費や施工難易度の観点から工事金額にも差が出ることをお分かりいただけましたでしょうか?

現場状況により使用する配管の長さも変わるため、配管単価のチェックはくれぐれもお忘れなく。ちなみに当社では2分3分配管1650円/m(税込)、2分4分配管4400円/m(税込)です。と言ってもお客様自身で正確に工事にいくらかかるか算出は難しいと思いますので、お見積もりいたします。

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