引越し時のエアコン取り外しと電気の解約のタイミング
引越し時は何かと忙しく、エアコンの取り外しを忘れてしまっていて退去日近くになって慌ててエアコン取り外し業者を探す人もいます。しかし、ここで注意しなくてはいけないのが電気の契約です。
賃貸の場合、退去日付近でライフラインの契約を解約する方がほとんどだと思いますが、もしエアコンの取り外し工事よりも先に電気を解約してしますと、色々問題が起きます
エアコンは取り外し時に機器内を循環している冷媒ガスを室外機に戻す作業(ポンプダウン)を行うのですが、これはエアコンを冷房運転しながら行います。電気が使えなければ冷房運転できないのでこのポンプダウン作業ができません。
もし電気を解約してしまったら・・・
お客様からエアコン取り外しのご依頼をいただき現場に到着すると、電気が解約されてしまっていて使えない !ということが今まで何回かありました。その場合どうするかというと
- 1.お客様に電力会社に連絡していただき1日だけ電気を復旧する(スマートメーターの場合)。
- 2.近隣の方にお願いして延長コードで電気を使わせていただく。
こんな感じです。
「1」の場合、契約していた電力会社に電話することで電気代はかかりますが(日割り)、遠隔操作で一時的に電気を復旧することができます。しかし申し込み後すぐに復旧はしません。
当日に申し込むと復旧まで「數十分〜数時間かかります」と案内され、実際の復旧まで待つしかありません。もちろんエアコン取り外しに来た業者もいつ復旧するかわからない中でただ待つだけはできないので、作業が後日になることもありお客様も業者も困ってしまいます。もし工事日に電気が使えないことがわかっているのであれば、前もって復旧できるよう段取りしておきましょう。
「2」の場合、近隣の方と顔なじみであればお願いしやすいですが、なかなか頼みにくいというのがほとんどでしょうし、頼める間柄でも不在だったりすることもあります。
そのため、多くの場合には「1」での対処になるかと思います。繰り返しになりますが復旧時間の関係上取り外し作業が延期される可能性もあります。「都合がいい」ということで退去日ギリギリまたは当日にエアコン取り外し工事を希望される方はこの辺のリスクを理解しておきましょう。